アガサの緑内障闘病記 

 
  我が家に来てから半年くらい経った頃のアガサ。
たぶん、3歳~5歳くらいだっだと思います。

毎日活発に、機嫌よく過ごしていました 。

風のように走り、高いところへ軽々とジャンプして登り
飛び越え、コマンドも次々と覚え、こんなに活発なら
アジリティでもやってみようかな、と
考え始めていました。


アレルギー体質、声帯を切られていて声が出ない
若年性白内障、など少し問題も抱えていましたが
緑内障という病気に比べたら小さなことだと
この後知ることになります。

ある日の朝



あれ?いつもと表情が違う?
右目を閉じたまま、ベッドの上でどんよりと座っていました。
すぐに目に何かが起こったとわかりました。
見てみると、ちょっと充血しているかな、という程度。

もし、私にとって、アガサが初めての犬だったら、慌てて病院に駆け込んだかもしれません。
が、アガサは4頭目の犬。
良くも悪くも経験を積んでしまっていました。
以前一緒に暮らしていたシーズー犬が、頻繁に目にトラブルを起こしていました。
マズルが短い上に大きくて飛び出し気味の目のせいか、ちょっとぶつけては小さな傷
時には少し大きな傷を目の表面につけ、ショボショボしたり、充血したりすることが
珍しくなかったのです。
表面の傷なので、いつも目薬や時間が解決してくれて大事になりませんでした。
だから、アガサの場合もどこかにぶつけたか、結膜炎か何かかと思い少し様子を
見ることにしてしまったのです。
刻一刻と、視神経が深刻なダメージを受けているとも知らずに・・・。


数日たって、目も開き充血もなくなってやっぱり結膜炎だったのかな、と思っていたら
今度は目の表面にうっすらと白い靄がかかったようになり、ここでようやくただ事ではないと
気づきました。
すぐに目に詳しい病院を探し、予約を入れて診てもらいました。


病名は緑内障。
そして、右目はすでに視力はないと・・・。


 ドクターと相談して、強膜内にシリコンボールを入れる義眼にすることにしました。
全身麻酔の手術です。
アガサの場合、一泊の入院で瞼を閉じて、10日後くらいに抜糸、開眼でした。

手術後のアガサ


抜糸後のアガサ。想像以上に綺麗で自然な感じの目です。


しかし、ここからが本当に辛い闘いになりました。

 
手術後は、痛みや違和感から解放されてすっかり元気になり
今まで通り走ったり、遊んだりしていました。
片方見えていれば、ほとんど不自由がないようでした。

ただ、ドクターからは、もう片方の目も緑内障になる可能性が高い、という説明を受けていました。
いつ発症するかはわからないし、予防法もないと。
ただ私は何の根拠もなく、数年後だろうと思っていました。
いや、かなり老犬になってからかも、とも。
きっとそう思いたかったのでしょう。

でも、わすが半年後、その恐れていた日が突然やってきました。
一刻の猶予もないとわかっていたので、すぐに病院に連れて行きました。
眼圧を下げる処置をしていただき、何とか失明を避けることができました。 
その時は。
 
何とか視力は保ちつつも、眼圧が高くなった左目は膨張しています。
 
  一日に点す目薬。

1日1回のもの
1日2回のもの
1日3回のもの
何時間おきのもの

一日中、目薬でした。。
必死のケアでしたが、眼圧が乱高下。
目薬だけではどうにもならず、入退院を繰り返しました。
結局、レーザー手術をすることになりました。

他に手立てがないということです。

手術をしても、もうあまり期待できないとわかっていました。
それでもわずかな可能性にすがってしまいました。

病院は海の近くなので、帰りに時々海に寄りました。
いろいろな思いで海を眺めていました。

病院までの行き帰り。
いくつか季節が過ぎました。

助手席に座るアガサにひとりごとのようにいつも話かけていました。

もうすぐ桜が咲くね。
満開だよ。綺麗だね。
桜吹雪がすごいね。
新緑が眩しいね。
もう、暑すぎだね。やんなっちゃうね。
紅葉してきたよ。
冬が近づいてきたね。寒いのやだね。
ラジオから流れるのはクリスマスソングばっかりだね。
(年が明けて)今年も頑張ろうね。

レーザー手術は2回しました。
わかっていたことですが、結果はあまりよくありませんでした。


 
 
  そして、最後にできること。
バイパス手術。
目の中に細いストローのようなものをいれて
房水を組織に逃がすという方法です。
これでもわずかに光を感じる程度だったと思います。

2年ほどの闘病を経て、アガサは見えなくなりました。

光を失っても、ほぼ普段通りの生活はできます。
もちろんできなくなったことも多いですが。

 

もしあなたの愛犬が緑内障になってしまったら

痛みのため片方の目を閉じていたり、目の表面が白濁していたりしたら、すぐに眼科に強い病院
連れていってくださいね。
緑内障は一刻の猶予もない緊急疾患です。

手を尽くしたあげく、失明してしまったら、落ち込んでいる暇はありません。
愛犬よりも一秒でも早く立ち直って、目が見えなくても楽しく暮らしていけるように、いろいろ考えてみてくださいね。
全盲でも充実した生活をしている犬はたくさんいます。

医学がさらに進んで緑内障が不治の病でなくなる日がくることを願っています。

2018.04.04. アガサはほぼ寝たきりですが、まあまあ元気にしています。


 

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